コダックが破綻ですと
2007年より僕も機材を全てデジタル化した。
あれだけ使っていたフィルム。PKR EPR EPP EPD EPT E-100s T-max Tri-x ......
アシスタントの頃からいうと20年近くお世話になった。
黄色に赤のロゴ『KODAK』
その五文字を見ると、胃のどこか片隅に置いてある緊張感の種が発芽しそうな.....
何とも言えない憂鬱な気持ちになる。
アシスタントの頃の辛い場面や独立してからの責任ある撮影の場面に常にあったKODAK
その緊張感の記憶からくるものだと思う。
KODAKはアナログ時代の仕事の象徴だ!今で言えばリンゴをかじったマークのようなもの。
僕の仕事で2000~2006年あたりは
フィルム代、現像代合わせて月間100万円以上は使ってた。
それが2007年を期に
KODAKの『コ』もFUJI FILMの『フ』も聞こえてこなくなった。
理由は簡単!デジタルにはかなわない。
ハード面ではデジタルカメラ&パソコンの性能アップ!
そしてそれを土台に
Photoshopというソフトがフィルムで悪戦苦闘していたあらゆる映像表現を意図も簡単に表現し
更にフィルムを超える映像表現を可能にしたからである。
撮影現場では昔では考えられないスピードで撮影が進行し(アナログ時代の二倍)
画像修正が簡単にできクライアントにその場で提案、プレゼン、確認ができてしまう。
その上、ゴミがほとんどでない。エコです!フィルム時代は大量のゴミが出てました。
これではアナログの勝ち目はない.。あるとしたら長期停電かな.......
しかしこの新聞記事で一番気になったのは
デジタルカメラに最初に着手(1975)したのがKODAKだったことです。
なのにインフラが整っておらず断念したらしい。早すぎたみたい
アイデアはいつも考えていた方が良いが
新技術を開発し構築していくには周りの様子を見ながら
タイミングを見定めて動かなければならないようである。