2012年2月

海外ロケは憂鬱

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さぁ!海外ロケです。イコール憂鬱です。

海外ロケの発注は早めに来る。一ヶ月前に来る。

そこから憂鬱が始まる 

発注があってから海外撮影を終了し成田にランディングするまでの約一ヶ月間が憂鬱だ。

要するに恐がりである。海外でのトラブルが恐いのだ。

トラブルとは

過去にあったトラブル

機材盗難(ニューヨーク)

飛行機から荷物がいっさい出てこない(スリランカからの帰りの便)

人間は入国できても機材が入国できない(上海)

スタッフ間での険悪な空気(世界各国どこでも)

出張先での病気(これは大阪)

カルネでトラブル(ニューヨーク)

 

トラブル回避のため頭の中はそのことばっかり考えるようになる。

この際なので事細かに憂鬱の原因を記してみる。

先ず機材

カメラ

海外での機材は出来るだけ持っていきたくない。移動の気楽さと紛失のリスクがあるからだ。

がしかし、せっかくのGOODロケーション、万全の体制で挑みたい。

できれば東京と同じ機材環境で撮影したい。

今回、迷ったのが200ミリ望遠レンズ 

f2という大口径レンズなので大きく重い。持っていかなければ随分と機材減量になる。

そして望遠レンズは海外では意外と使わない。

背景の景色が海外はいいのでそれを画角に入れたいがため広角や標準レンズを使う事が多い。

がしかし持っていきました。案の定あまり出番無し

パソコン

撮影中のパソコン設置場所やパソコン周りのケーブル類の心配

ケーブルがないとパソコンは何もできない。まさに生命線。

ケーブルなんて旅先で購入すればいいという意見もあるでしょうが

もしそうだとしてもナカナカそれの代用品が見つからないものである。

それにもっというとそんな物探している時間がない。

昨今の景気低迷、経費削減にともないロケはいつでも時間がない

電源 

海外のコンセントの穴の形状、電圧は110v?220v?『地球の歩き方』などで調べます。

パソコン&カメラのバッテリーはどれだけもつのか?もたないのならバックアップの準備。

 

その次は機材のパッキング形状

カメラ&パソコンは機内に持ち込むので出来るだけコンパクトにする。

だが飛行機に預ける荷物はブン投げられます。そのことを前提に梱包しなくてはならない。

海外航空会社は要注意

その梱包の塩梅は経験がものをいう。アシスタントには任せておけない。

カルネ申請

僕らの業界ではよく知られたカルネ。他業種の方は知らないこのカルネ。

これは関税をパスするための、日本と諸外国の税関に対する契約だ。

契約の内容、簡素に説明すると

機材の購入金額をトータルすると600万円ぐらいになる。トータルすると意外に高額

これら高額の機材を日本から持ち出し諸外国を経由しまた帰国する、その間、

いっさい売買をせずそのまま日本に持って帰ってきます!なので関税かけないでという契約です。

これは申請に期限があり(いつもギリギリ提出)機材点数が多いと厄介なものである。

 あとはスタッフ間の空気

スタッフは全員で7~10名ほどである。

一週間ほど同じメンバーで生活を共にする。気心は知れているとはいえども そこは他人。

他人とのいい距離感を保つ時間が東京にいる時より長時間におよぶため、

誰もがそれに対するストレスを持っている。

たまに他人との距離感を無視して

入っちゃいけない他人のテリトリーに侵入する者がいて、衝突が生じる場合がある。

こうなると醜い諍いを目の当たりにしたりして、重〜い空気の中での海外ロケになったりする。

これは気をつけないと

体調管理

体調管理がまた大変!出発前の東京はインフルエンザ大流行。

これにかかっては他スタッフ並びに出版社に多大な迷惑をかけてしまう。

東京ではアシスタントと共に予防に徹する毎日。

写真撮影も、心 . 技 . 体    体調が良くないと全てダメ

 

現地到着後も体調管理には気を遣う。暴飲暴食は控えて、早目に就寝。

つまらない男ですみません。

いつも使っているパジャマとシャンプー石鹸、歯ブラシ、ニベアは必ず持参。今回は焼酎も持参。

できるだけの日常を演出して五感から自分をダマします。これは日常です。と。

 

あ〜長々と書いてしまいましたが、まだまだ心配事は山積み

ここまで読んで下さった方ありがとうございます。

心配し過ぎかな〜?俺。

 

 

 

 

 

 

King of 暖房機具

 ストーブ.jpgのサムネール画像                                              暖房器具は色々あれど、僕はこのガスストーブが一番好きだ。

僕の周りで使っている人に遭遇したことはない。

がしかし、先日もう一台購入しようとネットで検索したところどこも品切れ続出!入手困難!

結局あきらめることに。

電気が一切不要ということが今の時期受けているのだと思う。

 

僕はエアコンのような上からの温風にかなり敏感で、上からくる暖房が大嫌い

飲食店などではエアコンによる温風直撃テーブルは避けるようにしている。

あとエアコンによる乾燥も問題だ。

それの全て逆をいくのがこのガスストーブ デザインは今ひとつですが…

下からのジワ〜っとくる暖気。パワーも充分!

ヤカンを置いておけばオートマチックに加湿  熱燗にもいい

ヤカンからの沸騰音と湯気の状景。

子供の頃から見てきた冬のワンシーン、なんとも落ち着く。

 

子供の頃はそれが石油ストーブだった。

石油ストーブの難点は燃料補給のめんどくささと点火消火時の油臭さ。

その点もガスストーブは燃料は都市ガス。匂いも一切無しである。

着火には乾電池をエネルギーとするため、その他の電源不要。停電時でも使用可。

これぞKing of 暖房機具

他人にドンドン薦めたいのだが問題はガス栓が壁に来てない部屋が多い事だ。

オール電化の家も多いし…そこが残念。

大きなお世話ですがこれから家を建てる方!是非リビングにはガス栓設置、検討して下さい。

ほんといいです、ガスストーブ。